一戸建てリフォームとデザイン

一戸建て住宅というものは家族の人数やライフスタイルに従って、その土地の環境に合わせしかも予算の制限範囲内で計画されます。敷地に余裕があればそれなりのデザインの融通性がありますし、もし狭小敷地であれば、どちらかというと都市計画法や建築基準法の制限を受ける中で工夫してデザインが成されることになります。
よって外観デザインは新築時点で粗方決まってしまうといっても良いものです。
注文住宅において予算が少ない場合にはコストプランニングの手法に従って、平面プランをなるべく単純な形にするとか、あるいは屋根型も複雑にすると費用もかかりますし、雨漏りの起こる確率も増えることになりますのでなるべく単純な切妻とか方形、片流れ、寄棟などにする場合が多いものです。
さらに室内の間仕切り壁の総延長を少なくするとか、これによって開放的で建具数の少ない間取りにすることで電気設備箇所数も減らせ安くあがることもあります。
住宅でない場合には天井高を低く抑えることで壁の面積を少なくすることができ、建築費を安くあげる効果もありますが住宅の場合にはそこまで極端なことは行われない場合が多いものです。
デザインは一軒家でもない限りはその周辺の環境に合わせて住宅とエクステリアと色彩など総合的に計画される場合が多くそれが街としての統一感のようなものを形作る場合も多いものです。
外観デザイン要素としては出窓やレンガ、タイル、ドーマー窓、建具、オーダー柱、アーチなどがあげられます。
注文住宅も年月と共に劣化してリフォームを行うことがあります。その際間取りの変更とか仕上げ材の変更、洋間から和室への変更、浴室の広さ変更、断熱浴槽や浴室の床暖房への変更、システムキッチンの配置変更、設備機器の取り替え、あるいは勉強部屋の増築、1部屋を2室に仕切るとかの工事を行う場合は多いものです。
外装に関しては壁面にヒビ割れが生じていた場合はその塗装のリフォームが行われることがあります。屋根材の瓦を違う種類のものにするという場合や、外壁の塗装をやめてサイジング貼りに変更するということはあります。しかしこれらはデザイン的に変化するというよりは仕上げ材の変更を伴ったものであり。根本的には変化しないものです。
従って外観デザイン要素を変える必要がある場合は大々的に改装工事を行うことになり、工事費用も多くかかって来ることになります。
この場合は費用が伴いリフォームを行って外観デザインを変更する必要があるかどうかは検討事項になります。竜巻で屋根が吹き飛ばされたという場合は屋根型を変えるということは当然あり得ます。