平屋住宅と断熱

断熱が優れている住まいは、快適に暮らせて、光熱費の節約効果も大きいです。断熱性能は、どのような断熱材を使用するのかで変わります。断熱材が同じ種類のものでも、施工方法が変わると効果も変わります。
注文住宅で一戸建てを建築するときに、工務店によって使用する断熱材が異なりますが、施主支給を利用すれば自分が希望する断熱材で施工してもらえます。施主支給の場合は、工務店がどのように施工するのかまで予測できない場合がありますので、工務店との話し合いが大切です。平屋住宅を新築する場合は、断熱効果が大きく得られるように配慮した設計にしてもらいましょう。
予算の面では、工務店が割引価格で対応できるメーカーがあるかを確認しておきます。施主支給よりも、メーカーとの提携による工務店の割引価格のほうが経済的な場合が多いです。どうしても使用したい断熱材があるのなら、その断熱材を使用した施工を建築実例として紹介している工務店を探すのも良い方法です。注文住宅は自由度が高いのですが、断熱効果の点では、どの工務店でも同じように大きな効果が得られると考えて良いでしょう。
注文住宅の平屋住宅は、天井の高さがポイントになります。天井の高い空間は、エアコン効率が拡散してしまいがちです。どんなに天井が高くても、断熱材が的確に機能していれば、エアコン効率は良いです。具体的には、壁と床と天井の断熱材です。一戸建ての新築といっても、壁だけに断熱材を施工している場合も少なくありません。注文住宅は、壁と床と天井の断熱を基準にしている場合が多いです。窓を大きく、あるいは多く設計してもらう場合は、窓の断熱性にも注目しましょう。工務店にもよりますが、二重窓施工やペアガラスを得意としている場合があるからです。北欧のように寒冷地域の木造建築では、窓の断熱は必須項目です。輸入住宅では一般的に利用されている窓の断熱を、平屋住宅に応用すれば、大きな開口部が設計されていても安心です。
平屋住宅はコンパクトな住まいを想定しがちですが、延床面積を確保して快適なワンフロアのように設計すれば、ホームパーティーにも利用できる快適な空間に仕上がります。床の断熱は、地面からの湿気も遮断します。地面からの湿気を遮断できると、梅雨時でもフローリングの床板が、じめじめせずに快適です。湿気対策にも効果的なので、断熱が優れていると清潔な住まいに仕上がります。一戸建ての平屋住宅を新築するときは、意識してみると良いでしょう。