いい家の条件「構造」

一般に注文住宅とは、自身の土地に家を建てる場合をいいますが、親の所有地や借地で用意した土地に建てる場合も該当し、ハウスメーカーや施工会社などとの請負契約で建てられた住宅をいいます。これに対して、建売住宅は土地と建物をセットで販売し、売買契約で行われます。

新築で注文住宅を建てる場合、まずは注文者の要望に応じて間取りや外観などの設計から始まります。これらが決定すると、建築基準法に応じた構造設計が行われます。現在では建築基準法の制限だけではなく、住宅性能表示制度などで、より性能の高い住宅を求められているのが一般的で、融資などでも優遇政策が取られています。この住宅性能表示制度では耐震性能に、等級1から3まであり、可能であれば最高等級で構造設計することが構造的に、いい家に繋がります。

現在の住宅に採用されている構造には、在来木構造、2×4構造、鉄骨構造が主なものですが、これらの構造による長所短所はそれぞれにあります。また、住宅性能表示制度においてもそれぞれの構造に対応した設計基準が設けられており、適正に設計された住宅であれば構造耐力上では大きな差はありません。なお住宅設備機器は、リフォームで比較的簡単に取り替えられますが、柱・梁や耐力壁などの構造躯体を取り替えることはできません。従って、住宅の構造は最優先されるべきものと言えます。

次に可能であれば、柱や耐力壁などの構造耐力で必要な部分を将来の間取り変更の支障にならないように配置しておくことです。将来のリフォーム内容を完全に予測することは不可能ですが、家族構成の変化や高齢化に伴う利用形態の変化を考慮することで、リフォーム計画を新築間取り図に重ね合わせることができます。

現在の国の住宅政策では、長期優良住宅制度が推進されており、住宅の長寿命化が図られています。これを満足させるためには、定期的なメンテナンスはもちろんですが、三重県の工務店で注文住宅を新築する時に基本的な耐震性能を確保しておくことや上で述べたようなリフォームで改造し易い構造としておくことも必要です。

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